『安全は、国や会社を信用してはいけない』
北陸電力、東京電力と引き続いて原子力発電所の臨界事故隠ぺいが発覚した。
いずれも、放射能漏れには至らなかった。だからと言って事故を隠して何食わぬ顔で操業を続ける精神は、ばれなければ良いと言う盗人根性と変わらない。後で知らされた近隣住民の恐怖はどんなものか。
各電力会社の社長は自宅を原子力発電所の近くに建てて家族全員そこに住んではどうか。
3月13日大阪発高知行き全日空1603便(カナダ製ボンバルディアDHC8-Q400型機)が前輪が出ないまま、
胴体着陸した。機長や関係者の冷静な判断と行動で、あわや大惨事になるところを免れたが、
機中で遺書を書いた乗客もいたそうだ。その同じ日に北海道中標別空港に着いた全日空4831便が左翼エンジンから煙を出した。
この事故機もボンバルディア社製で、高知空港へ胴体着陸した機と姉妹機種だった。
特にQ-400型はトラブルが多く、我が国で過去4年間に77件も起きている。
このような、空飛ぶ棺おけに近い航空機を何故運行させ続けるのか?答えは、安いから。
購入価額が同レベルのジェット機の半額とのこと。燃費も安いから、オイル高のこんにち航空会社は嬉しい限りだろう。
勿論、プロペラ機だから低騒音と言う利点もある。しかし何よりも、人命を最優先させるべきであることは言うまでもない。
これでは、安かろう、危なかろうで社会問題になったアネハ偽装構造計算の殺人マンションと同じである。
もう一つ加えるなら、死人まで出したスイス・シンドラー社のエレベータも同じくローコスト(低価格)が理由で日本のシェアを拡大した。
仕入れが他社のエレベーターより3割以上安かった。安全を無視した業者や官公庁を含む発注元は、
「お金さえ儲かれば何をやってもかまわない」と暴走したライブドアや村上ファンドと何ら変わらない経営哲学の持ち主である。
今、日本のあちこちで少年達が飛び降りて死んだ事で問題になっている、インフルエンザ治療薬「タミフル」に関して、3月20日厚生労働省がようやく重い腰を上げて「原則として10代への使用を差し控える」指示を出した。
それまで頑なに「タミフルと異常行動の因果関係は無い」とタミフルを擁護し続けて来た。
理由は
1、タミフルと異常行動の因果関係を調べる厚労省調査研究班の幹部が、タミフル輸入販売元の中外製薬から多額の寄付金をもらっていた。
これでは、正しい報告を期待する方が無理(この幹部らは3月23日研究班からはずされることになった)。
2、タミフルを開発したアメリカ企業ギリアド・サイエンシズ社の株主にブッシュ大統領の名前が挙がっているそうだ。イラク侵攻で名をはせた元国防長官ラムズフェルド氏は4年間同社の会長であったし、今も大株主である。
一時期は、世界のタミフル消費量の7割が日本であった。上御得意様の日本を簡単にアメリカが手放すはずがない。日本の厚労省の動きが鈍いのもうなずける。
前総理以来、市場原理主義ばかりを推進する我が国は、その結果安全を軽視し命を粗末にする方向に進むであろう。
「安心安全」が口癖の総理には、口先だけでなくしっかり安全を履行して頂きたい。
しかし、最終的には国民一人ひとりが自分の身は自分で守ることである。